ウェルナー・エアハルトの責任に対する力強い見方
現在進行中の仕事
ワーナー・エアハードはトランスフォメーションのモデルの開発やその応用方法の提案に過去40年以上取り組み、学会やビジネス界から先駆的な思想家と目されています。 エアハードが今現在取り組んでいるのは、自らの思想を厳密に検討し発表することです。彼はこれまで新しいモデルの創作者として様々なパラダイムを作り出してそれを哲学やビジネスの分野、教育や心理療法の分野、発展途上国の政策、医療の分野、また対立の解消やコミュニティビルディングの分野の思想家や実践者たちに提供してきました。またエアハードはトランスフォメーションやインテグリティ、パフォーマンス、リーダーシップなどをテーマに数多くの学術論文を執筆し、ハーバード大学、ロチェスター大学、エラスムスアカデミア、南カリフォルニア大学、MITスローンスクールオブマネジメント、ダートマスカレッジ、ブリティッシュコロンビア大学など、多くの学術機関でレクチャーを行ないました。
スピーキング・ビーイング(話す存在)
ワーナー・エアハードとマルチン・ハイデガーと人間であることの新しい可能性
ブルース・ハイド PhDとドリュー・コップPhD, ワイリー出版(2019)
ジェームズ・R・ドウティ 医師、スタンフォード大学医学部臨床神経外科教授
「ワーナー・エアハードが文化と社会に与えた、そして今後も与え続けるであろう深淵な影響は、
彼がここ数十年にわたって一般の人々向けに人間存在の体験に対する深い洞察を提供してきたことの結果だ。本書はその体験を、エアハードが実際にリードしたコースを書き起こした記録と、彼が人間存在の体験を伝えるために採用した手法とを通して初めて(書籍の形で)提供するものだ。ここに提示されているのは、エアハードが、「容赦なき慈悲」という言葉で時々表現するものを、見事に行使する、数々の息を飲むような瞬間だ。そしてあらゆる形の慈悲と同じく、そこに働いているのは他者の苦を和らげたいという根源的な動機なのだ」
ジェロニマ(ジェリ)・エシェベッリア 歴史学教授、カリフォルニア大学フレズノ校・特別名誉副学長
「読者はこの『スピーキング・ビーイング』の中で、ワーナー・エアハードとマルチン・ハイデガーという二人のユニークな思想家に出会う。この二人の知性は、互いに照応し合う、類似した言語的・存在論的・現象学的哲学の思想にそれぞれ別個に辿り着いた。著者のハイドとコップは、読み易く生き生きとした解説文でエアハードとハイデガーを巧みに並行的に提示するという、とてつもない偉業を成し遂げた。これは比類ない作品である!」
ジョナサン・D・モレノ ペンシルベニア大学倫理学教授
「この本は力強く、想像力を刺激し、苛立たしく、面白く、恐ろしく、そして啓示に満ちている。ここにはそれらすべてが同時に存在する。かつ、あなたの人生をトランスフォームする力を備えている。」
リーダーシップコース
「リーダであること、およびリーダーシップの効果的行使」存在論的・現象論的モデル
今ほど、リーダーシップに新しいモデルが求められているときはありません。 ワーナー・エアハードと、マイケル・C・ジェンセン教授、スティーブ・ザフロン、キャリー・グレンジャーらが生み出した上記のリーダーシップコースでは、リーダーシップに対する新しいアプローチ、つまりリーダーであることとインテグリティへのアクセスに基づいた斬新なリーダーシップモデルを紹介しています。もっと読む
このビデオは、2014年2月5日にロチェスター大学サイモンビジネススクールのサンズ・リーダーシップレクチャーシリーズ「リーダーを作り出す----新しいモデルの10年間の歩み」という講演の中で、マイケル・ジェンセン教授とワーナー・エアハードという二人の傑出した思想家が行なった、「リーダーであること、および人間の自然な自己表現としてのリーダーシップの行使」に対する画期的なアクセスを探求する対話を録画したものです。
2014年5月8日に開催された米国ロチェスター大学サイモンビジネススクールの第5回ニューヨークシティ年次大会には、政策立案者や実業界のリーダーたちをはじめ、学者や全国レベルのメディア関係者たちが集い、激化していく国際的競合とイノベーションという昨今の環境の中でビジネスをどう成功に導いていくかについての議論が行われました。マイケル・C・ジェンセン教授はここで、リーダーシップの教授法の変革について講演しました。
資本主義と社会
「金融にインテグリティを持ち込む——純粋に実証的なアプローチ」
『資本主義と社会』第12巻第1号、2017年5月(コロンビア大学「資本主義と社会」研究センター)出版
概要から 「私たちが定義する、個人や組織におけるインテグリティ(またはその欠如)は、価値や生産性、ひいては人生の質に対して非常に大きな経済的含意を投げかける。まさにインテグリティは、労働力や資本や技術と同じくらい重要な生産要素なのだ。インテグリティについての明確・簡潔な、そしてより重要なこととして現実に行動に移せるような定義が無かったら、経済学、金融論、経営学は、実際に可能なよりもはるかに小さな力しか持てないのだ。」
全体を読む
リーダーシップ教育ハンドブック
「知る・行動する・ある」
以下は、『リーダーシップ教育ハンドブック——知識・行動・存在』の中の、ワーナー・エアハード、マイケル・C・ジェンセン、カリ・グレンジャー等が執筆した一章「リーダーの創造——存在論的・現象学的モデル」部分に寄せられた編者の紹介文からの引用です。このハンドブックの編者は、ハーバード大学ビジネス大学校の、スコット・スヌーク (シニア・レクチャラー)、ニティン・ノーリア(学長・ジョージベイカープロフェッサー(行政学))、ラケシュ・クラナ (マービンバウアー教授(リーダーシップ)) です。
「リーダーシップを学生に教えるとき、単にリーダーシップについての知識を伝えるだけでなく、学生が実際にリーダーとなるようにトランスフォームするにはどうしたらよいのだろうか。(中略)この学際的な集団は、リーダーシップ教育に明確な存在論的手法を応用することを提唱し、それが学生たちを実際にリーダーにすると約束する。この章で筆者は、「観客席から」リーダーシップを観察し解説する従来型の視点と、「人生のその場で」体験されるとおりのあり方と行動としてのリーダーシップを記述する筆者らの存在論的手法とを対比させ、リーダーシップ教育の厳密な理論を提示している。この章は学生に対する以下のような大胆な約束で始められ締めくくられている。
「あなたは、リーダーであるためになる必要のある自分になってこのコースから出ていく」。
・「あなたは、効果的にリーダーシップを発揮するために必要なものを携えてこのコースから出ていく」。
「…この現象学的方法論にもとづいた厳密な手法を辿っていくことによって学生たちは、自分でコンテクストを創り出していく機会を手に入れます。それは、自らを現実にリーダーとさせ、かつ、自然な自己表現として効果的にリーダーシップを自らに発揮させるようなコンテクストです」。
新しいパフォーマンスのためのパラダイム
バルバドスグループは、パフォーマンスについての新しいパラダイムを創造することを使命としています。このグループは、ワーナー・エアハードが招集した学者やコンサルタント、プラクティショナーなどからなる国際的な知識人の集団です。この新しいパラダイムのプロジェクトネームが「パフォーマンスの存在論的基盤」です。このパラダイムが依拠する基本命題は「個人やグループや組織のパフォーマンスは、それら主体がパフォーマンスの対象としている世界と、パフォーマンスを行なうときの周囲の世界、これら2つの世界がその主体に対して起きる『起き方』と相関(連動)している」というものです。同時にこの新しいパラダイムは、言語の特質を特定の仕方で使用することを通して、主体が対象とする物事および主体自身の「起き方」を左右できるアクセスも提供します。
バルバドスグループのこれまでの研究成果および「パフォーマンスの存在論的基盤」を実際に応用する人々が出版した最初の書籍出版物が『パフォーマンスの三法則』 (スティーブ・ザフロンと デイブ・ローガン著)で、これは2009年のベストセラーになりました。
インテグリティ
「インテグリティ——道徳・倫理・合法性などの規範的な現象を組み込んだ実証モデル」(ここでの「実証的(positive)は、科学で使われるのと同じ用法で使われています。つまり、この「ポジディブ」は、良いもの、望ましいものという意味ではなく、インテグリティが実際的にはどのようなものであるか、どのように機能するのか、という意味です。)
現在進行中の学術論文
ワーナー・エアハードとマイケル・ジェンセン教授は、インテグリティを定義し、それを個人や企業のパフォーマンスと結びつけて議論しています。現在執筆中の学術論文の主目的は、個人や集団や組織や社会などのパフォーマンスを増大させるための強力なアクセスを提供する実証的なインテグリティのモデルを提示することです。
この論文はグルータ・インスティチュートの「価値観に関するコンファレンス」で2006年6月に初めて発表され、以後さまざまな場で40回以上発表されました。2009年3月16 日にはINSEADのフォンテンブロー校(フランス)におけるソーシャル・イノベーション・リサーチセミナーシリーズで発表されました。最近では2014年10月1日に、アラブ首長国連邦ドバイのザイード大学コンベンションセンターで開催された6日間の革新的リーダーシップコースの中で中東の参加者に対して発表されています。 「インテグリティの新しいモデル」 についてもっと読む。
「インテグリティを金融に持ち込む——純粋に実証的なアプローチ」
ワーナー・エアハードとマイケル・C・ジェンセン、NBER Paper #19986、2014年3月発行
ソーシャルサイエンス・リサーチネットワーク(SSRN) Inc. 全米経済研究所(National Bureau of Economic Research, 略称NBER)ヨーロッパコーポレットガバナンスインスティチュート(European Corporate Governance Institute 略称ECGI)、ハーバードビジネススクール・ワーキングナレッジ
概要「我々はここに規範的内容を含まないインテグリティについての新しい実証的理論をまとめた。(ここでの「実証的(positive)」は、科学で使われるのと同じ用法で使われている。つまり、この「ポジディブ」は、良いもの、望ましいものという意味ではなく、インテグリティが実際的にはどのようなものであるか、どのように機能するのか、という意味である。)この論文は、金融の理論と実践の両方にインテグリティを持ち込むことで大きな利益が得られると議論する。我々はインテグリティを『全体であること・完全さ・壊れていないこと』と定義する。金融学者、教師、実践家たちがこのアプローチを金融の様々な側面に応用していけば大きなメリットが達成されると議論する。」(SSRNで)もっと読む
Harvard Law School Forum on Corporate Governance and Financial Regulation
Harvard Business School Faculty and Research
Harvard Business School - Working Paper Series
ECGI (European Corporate Governance Institute) Working Papers
University of Maryland - College of Behavioral and Social Sciences
University of Cincinnati - College of Law - Black, Barbara, "Curbing Broker-Dealers' Abusive Sales Practices: Does Professor Jensen's Integrity Framework Offer a Better Approach?" (2013). Faculty Articles and Other Publications. Paper 208.
ハイエク ----コラボラティブバイオグラフィ
ワーナー・エアハードは、ロバート・リーソン編集のこのフリードリヒ・ハイエク-の伝記 の最終章「ビル・バートレイ---- 卓越の伝記作家」を執筆しました。編者のロバート・リーソンはスタンフォード大学で客員教授、ノートルダム大学では助教授を務めています。
この著作は 15名の学者・研究者たちのコラボレーションによって、歴史上もっとも影響を与えた経済学者の一人であるハイエクの人生と業績を広範に分析研究したものです。著者陣として参加したのは、豪州銀行の公式歴史官 (セルウィン・コーニッシュ )、ミーゼス・インスティテュート (ダグラス・フレンチ )、ハイエクの第二総合編集者 (ステェファン・クレスギ )、エストの創始者 (ワーナー・エアハード )や、その他 7名の経済学の教授たち (ディビッド・レイドラー、ヴィクター・ヴァンバーグ、ロバート・リーソン )、経済史 (アブナー・オファー、ヤン -オトマー・へッセ )、政治学 (メリッサ・レイン )、社会政策 (ナイルズ・ゴールドシュミット )などです。参加した大学機関はスタンフォード大学、プリンストン大学、オックスフォード大学、ビーレフェルト大学、ウェスタン・オンタリオ大学、ウプサラ大学、フライベルグ大学など。この著作は、優れた学者たちが、ハイエクの人生と研究および世界の歴史に対する影響を記録的証拠に基づいて様々な角度から編纂した初の試みです。
マスタリー財団
マスタリー財団は1983年に設立された異なる宗教間の有志たちをつなぐ非営利組織です。マスタリー財団のミッションは、平和と和解、異宗教の聖職者たちや地域の活性化などの分野に、未来志向の新しい会話や可能性を作り出すことです。
ワーナー・エアハードは1983年に、当時設立されたばかりのマスタリー財団から、聖職者をはじめとして人類に奉仕する様々な人向けのトランスフォメーションプログラムの開発コンサルティングを依頼されて引き受けました。エアハードはその後も、新しいプログラムの開発やコースのファシリテーションのために自らの専門知識やサービスを無償でマスタリー財団に提供しています。
ワーナー・エアハードは1999年にピーター・ブロックと共同で「マスタリー財団アイルランド・イニシャティブ」を企画しました。様々な分野の地域リーダーが集まって北アイルランドの平和と和解の作業を前進させるためのプログラムでした。以後、このワークショップは毎年開催されるようになり、新しいものの考え方や会話の仕方を喚起するユニークなプロセスを提供して、参加者は自らの過去や未来との関わり方や、個人およびコミュニティレベルでの可能性への関わり方におけるブレークスルーを作り出しています。
2006年10月には北アイルランドでマスタリー財団リーダーシップスクールの開校式が行われました。ワーナー・エアハードはここで「インテグリティのモデル」の発表を行ない、同校はそのモデルを基盤として運営されています。
エラノス財団
エラノス財団は1930年代に、深層心理学や比較宗教学、歴史、文学、民俗学など、さまざまに異なる知の領域の思想家たちをつなぐ接点として、その会話の場を提供するために創設された団体です。毎年のエラノス学術大会 (Tagungs会議)にはユング、マルティン・ブーバー、アンリ・コルバン、鈴木大拙、その他著名な人々が出席していました。現在もエラノス財団は、文化的覚醒や、ビジョンの明確化、人間の内面生活(心や魂など)と実生活(行動)との統合などの分野に大きな役割を果たしている、ワーナー・エアハードを初めとする様々な思想的指導者たちの交流の場となっています。
「個人および社会の変革(トランスフォメーション)におけるブレークスルー」
スイスのアスコナのエラノス会議においてワーナー・エアハードが発表 2006年6月18日
「私は個人と社会の変革について話をするように依頼されましたが、 まず『知る』ということについての話から始めようと思います」
「今ここに円を描きました。この円の中にすべての知識が詰まっているとしましょう。この円は三つの部分に分かれます。1番目の部分は『自分が知っていることを知っていること』と呼ばれます。自分が知っていることで何をするかは、誰でも知っています。私たちはそれを活用します。知識の2つ目の部分は『自分が 知らないということを知っている』と呼ばれます。自分が知らないと知っていることをどうするかは、やはり誰もが知っています。学ぶ、ということをします。 まだ、知識分野の大きな部分が残ったままです。ここは、『自分が知らないということを知らないこと』と呼ばれます。自分がそれを知らないということを知らないことに対して、私たちには何ができるでしょうか。一つのジレンマですね。そして、人間について私たちが知らないことすら知らないことこそが、個人や社会の 変革のための、とても大切な問いかけを提供してくれるのです」 全文を読む。
『トランスフォメーションワーナー・エアハードの人生と遺産』
エスト・トレーニング、ワーナー・エアハード、その仕事と思想が、多くの専門家や学者たちの談話を介して、バランスのとれた視点でまとめられています。 このドキュメンタリー全体を観る。
Werner Erhard on the Internet |
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ワーナー・エアハードは 新しいモデルやパラダイムを創造し 世界中の偉大な思想家たちや大学と 共有しています。
「金融論にインテグリティを持ち込む——純粋に実証的なアプローチ」
著者 ワーナー・エアハード、マイケル・ジェンセン
『資本主義と社会』第12巻第1号、2017年5月(コロンビア大学「資本主義と社会」研究センター)
スピーキング・ビーイング (話す存在/存在を語る)
ワーナー・エアハード、マルティン・ハイデガー、そして人間の新たな可能性を求めて
『スピーキング・ビーイング』の読者の中には、ランドマークフォーラムについてご存知の方もいるだろうが、ほとんどの人はフォーラムの哲学的伝統とのつながりを知らない。ハイドとコップは難解であることで悪名高いハイデガーの思想について簡潔に解説するとともに、エアハードがリードしたフォーラムの実録を織り交ぜて、感動的で滑稽で衝撃的な作品に仕上げた。この並列配置は、読者をこの体験へと引き込み、二人の思想家たちの教えを力強く照らし出している。
ディヴッド・ストーレイ ボストンカレッジ准教授、”Naturalizing Heidegger”の著者
2018年11月スタンフォード大学にてワーナー・エアハードとの対談 ——コンパッション(慈悲)とインテグリティについて
ペンシルバニア大学の第一回バイオエシック・フィルムフェスティバル(2016年)で、ワーナー・エアハードとジョナサン・D・モレノ教授が対談
インテグリティ
ビジネスコンファレンス -
2008年5月8日